この記事の結論
- タッチキーの電池は、寒いと持ちが短くなります(リクシル・三協アルミがカタログで明記)。冬の朝に急に止まりやすいのはこのためです。
- 電池は「ドア側」と「キー側(リモコン)」の2か所にあります。寒くなる前の11月に、両方まとめて新品に替えるのがおすすめです。
- 電池が切れても、手動キーで開けられます。冬はとくに、手動キーを必ず持って出かけましょう。
お急ぎの方へ
- ドアが開かない → 冬の朝、開かないときは
- ランプが点滅している・音が鳴る → ドア側?キー側?の見分け方と電池交換のしかた
- どの電池を買えばいい? → メーカー別の電池の種類と本数
寒い朝、ドアのボタンを押しても反応しない。ランプが赤く点滅している。冬になると増えるお困りごとです。この記事では、玄関ドアに組み込まれた電池式の電気錠をまとめて「タッチキー」と呼びます。三協アルミの「e・エントリー」、リクシルの「FamiLock」、YKK AP の「スマートコントロールキー」(ピタットキー・ポケットキー)です。あとから取り付ける市販のスマートロックは扱いません。
冬にタッチキーの電池が切れやすい理由
気温が低いと電池寿命は短くなる(リクシル・三協アルミが明記)
3社とも、電池の寿命は1日10回の施解錠で約1年が目安です。そのうえでリクシルと三協アルミは、カタログで「特に気温が低い場合、電池寿命は短くなります」と書いています。YKK AP も、寿命は使う環境や条件で変わるとしています。
一般に、乾電池は冷えると中の化学反応が鈍くなり、取り出せる電気が少なくなります。暖かくなると戻ることが多いので、「昼間は動くのに、冷え込んだ朝だけ反応が悪い」ということも起こります。
残りが少ない電池は、冷え込んだ朝に力尽きやすい
タッチキーは、ボタンを押すたびにモーターで上下2つの錠を動かします。電池が残り少なくなっているところに寒さが重なると、交換の合図が出る前に動かなくなることもあります。リクシルも、指定以外の電池を使うと、お知らせが出る前に急に切れることがあると注意しています。また、リクシルのカタログには、ドアに最初から入っている電池は動作確認用で、寿命が短い場合があるとも書かれています。秋にドアを替えたお宅は、最初の冬に1回目の交換が来ることもあります。
電池切れではないことも ― キーの持ち方と置き場所
冬は着込んだり荷物が増えたりして、キーを背中のリュックやかばんの底に入れがちです。メーカーは、体の後ろ側やかばんの底に入れると反応しにくく、人の体は電波を遮るとしています。電池を替える前に、キーを体の前に持ち替えて試してみてください。

ほかにも、金属のケースに入れている(三協アルミ)、カードキーを小銭の入った財布やほかのICカードと重ねてかざしている(リクシル)と、反応しないことがあります。リクシルのリモコンは、約10秒動かさないと眠る機能があるので、軽く揺らしてからボタンを押してください。
冬に止まるのはドア側?キー側?
タッチキーの電池は、ドアの室内側にある電池ボックス(ドア側)と、リモコンやエントリーキーの中(キー側)の2か所にあります。どちらも寒さの影響を受けるので、止まったときは、まずどちらの電池かを見分けます。
| こんなとき | 疑う電池 |
|---|---|
| ドアのランプが点滅する・ブザーや音声で知らせる | ドア側 |
| どのキーでも反応しない | ドア側 |
| キーのランプが点滅する・キーをかなり近づけないと反応しない | キー側 |
| 家族の別のキーやカードなら開く | 反応しないキーの電池か、持ち方 |
| カードやタグをかざしても開かない | ほかのカードや小銭と重ねていないか(カード・タグはカタログに電池の記載なし) |
寒くなる前に済ませたい5つの準備
- 11月に、ドア側とキー側の電池をまとめて新品に:両方いっしょに替えておけば、止まったときにどちらか迷いません。
- 予備の電池を家の中に1セット:ドア側の乾電池と、キー側のボタン形の電池の両方を用意しておきます。
- 手動キー(非常用のカギ)を持って出かける:家族それぞれが持つようにします。
- キーは玄関ドアから約2.5m以上離して置く:三協アルミ・リクシルの注意です。三協アルミは、2.5m以内に置くとエントリーキーの電池の減りが早くなると書いています。YKK AP もハンドルの近くに置かないよう注意しています。
- 合図を家族みんなで知っておく:ランプの点滅や音に、誰が気づいても電池を替えられるようにします。
電池の交換は、年に1回の玄関ドアのお手入れと一緒にすると忘れません(玄関ドア・鍵穴のお手入れ方法)。
冬の朝、開かないときは
手動キー(非常用のカギ)で開ける
3社とも、電池が切れても手動キーで鍵を開けられます。メーカーも、出かけるときは手動キーを必ず持つよう案内しています。三協アルミのエントリーキーには手動キーを入れておけます。YKK AP のリモコンキー・タグキーには、非常用のカギが入っています。
ただし、手動キーを入れたキーをなくしたときは注意が必要です。電子キーの登録を消しても、中の手動キーは使えるままです。シリンダー(鍵穴)の交換を考えてください。
冷え切ったキーは、室温になじませてから
YKK AP のリモコンキーとタグキーは、使える温度が0℃からです。冬の車の中に置いたままのキーは、それより冷えていることがあります。家の中に置いて室温になじませるか、手で握ってから試してください。ストーブやドライヤーで温めたり、車のダッシュボードの上に置いたりするのはやめましょう。急に温めると、中に水滴がつくおそれもあります。
スマホの充電が切れたら
スマホをカギにしている場合、スマホの電池が切れると施解錠できません。リクシルは、カードキーを財布に入れておく、タグキーをふだん持ち歩くバッグに付けておく、といった備えをすすめています。
手動キーも持っていないとき
家族に連絡するか、ドアを取り付けた会社や鍵の専門業者に相談してください。予備のキーを、離れて住む家族に預けておくのもひとつの方法です。
寒い地域・冷え込む玄関で使うときの注意
| メーカー・商品 | 使える温度(カタログの記載) |
|---|---|
| 三協アルミ e・エントリー(DCタイプ) | 屋外 −10℃〜50℃/屋内 0℃〜50℃(結露・凍結のないこと) |
| 三協アルミ e・エントリー(SLタイプ) | 屋内 0℃〜50℃(結露・凍結のないこと) |
| リクシル FamiLock | −10℃〜50℃ |
| YKK AP スマートコントロールキー | 錠:屋外 −30℃〜80℃/リモコンキー・タグキー:0℃〜50℃ |
三協アルミとリクシルは、寒冷地では風除室(玄関の外側に設ける囲い)を付けて使うようすすめています。関東でも、北向きで日が当たらない玄関は冷え込みます。玄関そのものの寒さが気になる方は、玄関の寒さ対策や断熱玄関ドアの効果とK2・K4の違いもご覧ください(住む人の寒さの話で、電池の持ちとは別のお話です)。
メーカー別|ドア側・キー側の電池の種類と本数
まず、お使いのドアのメーカーと型を確かめる
室内側の電池ボックスのふたの表示や、取扱説明書・保証書で、メーカーと型を確かめます。リクシルは、ドアに貼られたラベルから電気錠のサポートサイトに入れます。下の表は2026年10月時点の現行品です。古い型や新築時に付いていた電気錠は、電池の種類や本数が違うことがあります。必ず電池ボックスの表示か取扱説明書で確かめてください。
| ドア側 | 電池 | 寿命の目安 | 切れる前の合図 |
|---|---|---|---|
| 三協アルミ e・エントリー(DCタイプ) | アルカリ単3乾電池 8本 | 約1年 | 動作表示ランプが赤く点滅 |
| 三協アルミ e・エントリー(SLタイプ) | リチウム電池 CR123A 4本または8本 | 4本で約6か月・8本で約1年 | カタログに記載なし |
| リクシル FamiLock(電池式) | アルカリ乾電池 単3形 8本 | 約1年 | ランプの点滅とブザー(その後も数十回は動く)。スマホ併用ならアプリでも |
| YKK AP ピタットキー・ポケットキー(電池式) | 単3形アルカリ乾電池 4本(リチウム乾電池も可) | 約1年 | 警報音と光、音声ガイド |
| キー側 | 電池 | 寿命の目安・合図 |
|---|---|---|
| 三協アルミ e・エントリー(DC)のエントリーキー | 取扱説明書で確認 | 約1年。キーのランプが赤く点滅 |
| 三協アルミ e・エントリー(SL)のリモコンキー | リチウム電池 CR2032 | 約1年。届く距離が極端に短くなったらすぐ交換 |
| リクシル FamiLock のリモコン | コイン型リチウム電池 CR2032 2個 | 切れる前にLEDの点滅 |
| YKK AP ポケットキーのリモコンキー | CR2032 1個 | 約1年 |
| カードキー・タグキー(リクシル・YKK AP) | カタログに電池の記載なし | YKK AP のタグキーは寿命を使用回数約10万回としています |
三協アルミ SLタイプの「リチウム電池 CR123A」と、YKK AP で使える「単3形のリチウム乾電池」は、形も大きさも違う別の電池です。YKK AP は、充電式の電池とマンガン乾電池は使わないよう明記しています。
電池交換のしかた
電池の交換はご自身ででき、費用は電池代だけです。ドア本体を分解したり、改造したりはしないでください。
用意するもの
取扱説明書で指定された電池を、本数分すべて新品で用意します。新しい電池と古い電池、銘柄や種類の違う電池を混ぜて使わないよう、メーカーも注意しています。指定以外の電池だと寿命が短かったり、お知らせの前に急に切れたりすることがあります。
ドア側の電池を替える手順
- ドアを開けたまま、室内側で作業します(締め出しを防ぐため)。
- 室内側の電池ボックスのふたを外します。
- +と−の向きを確かめて、電池を全部入れ替えます。
- ふたを元に戻します。
- ドアを開けたまま、ボタンやキーで、鍵がかかる・開く動きを確かめます。
- 確かめ終わったら、鍵を開けた状態に戻してからドアを閉めます(鍵が出たまま閉めると、枠に当たって傷がつくおそれがあります)。
細かい手順は、取扱説明書やメーカーのサポートサイトで確かめてください。リクシルは、電気錠の操作やトラブルの動画をサポートサイトで用意しています。
キー側の電池も同じ日に
リモコンやエントリーキーの電池も、ドア側と同じ日に替えておくと安心です。ボタン形の電池は、種類(CR2032 など)と向きを確かめて入れます。
替えても動かないときは
まず、キーの持ち方や置き場所を見直してください。それでも動かないときは、ドアを取り付けた会社か、メーカーのお客様相談窓口・サポートサイトに相談します。玄関.jp で施工した方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。電気錠そのものの故障はメーカーの保証の対象で、取り付けの不具合は玄関.jp の施工保証(5年)の対象です。保証の期間を過ぎた修理は、費用がかかる場合があります(保証について)。
タッチキーの付いていないドアをお使いの方へ
玄関.jp のタッチキーは、ドア本体と一体になった電池式の電気錠です。今のドアに後から取り付ける部品ではありません。リクシルと YKK AP は、手動の鍵で付けたドアに、あとから電気錠を追加することはできないとカタログにあります。玄関ドアを交換するときに、一緒に決めるのが基本です。電池式なので、壁の中の配線工事はいりません。
| 玄関.jp で選べるタッチキー | 価格(税込) | 替える電池 |
|---|---|---|
| 三協アルミ e・エントリー(DCタイプ) | 63,800円 | ドア側(単3形8本)とエントリーキー |
| 三協アルミ e・エントリー(SLタイプ) | 97,800円(一体型ハンドル付きは 124,500円) | 室内側(CR123A)とリモコンキー(CR2032) |
| リクシル FamiLock カード・タグキーセット | 75,000円 | ドア側(単3形8本) |
| リクシル FamiLock+リモコン1個/2個 | 110,000円/139,000円 | ドア側(単3形8本)とリモコン(CR2032 2個) |
| YKK AP ピタットキー | 49,000円 | ドア側(単3形4本) |
| YKK AP ポケットキー | 82,000円 | ドア側(単3形4本)とリモコンキー(CR2032 1個) |
ドアの価格は、工事費・処分費・消費税込みで、片開き(幅85cm×高さ230cm)が 273,800円〜、親子(幅100cm×高さ230cm)が 372,700円〜です(1回目の現地調査でご契約の場合の 20,000円の割引後)。交換は、今の枠の上に新しい枠をかぶせるカバー工法で、多くの場合1日で終わります。
よくある質問
タッチキーの電池は、どのくらいもちますか?
3社とも、ドア側の電池は1日10回の施解錠で約1年が目安です(三協アルミの SLタイプは、4本で約6か月・8本で約1年)。リクシルと三協アルミは、気温が低いと短くなるとカタログに書いています。
冬だけ反応が悪いのは、故障ですか?
寒さで電池の力が落ちているか、キーの持ち方の影響のことが多いです。キーを体の前に持ち替えて試し、それでも反応が悪ければ、ドア側とキー側の電池を新品に替えてみてください。替えても直らないときは、取り付けた会社かメーカーに相談します。
電池が切れても、外から鍵を開けられますか?
手動キーで開けられます。ふだんはランプや音で知らせてくれますが、寒い時期や指定以外の電池では、急に切れることもあります。手動キーは必ず持って出かけてください。
寒い地域では、リチウム乾電池のほうがいいですか?
メーカーの指定に従ってください。YKK AP は単3形のリチウム乾電池も使えると明記しています。三協アルミ(DCタイプ)とリクシルのドア側は、カタログにアルカリの単3形を使うと書かれています。充電式の電池とマンガン乾電池は、YKK AP が使わないよう明記しています。
リモコンだけ反応しないときは?
キー側の電池を疑います。リクシルのリモコンは約10秒動かさないと眠る機能があるので、軽く揺らしてから押してみてください。家族の別のキーで開くなら、ドア側ではなく、そのキーの電池か持ち方の問題です。
電池の交換は、自分でしても大丈夫? 費用は?
できます。費用は電池代だけです。指定の電池を本数分すべて新品で用意し、ドアを開けたまま室内側で作業してください。
自分で交換できないときは?
ドアを取り付けた会社か、メーカーのお客様相談窓口に相談してください。出張費などがかかる場合があります。玄関.jp で施工した方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
まとめ
- タッチキーの電池は、寒いと持ちが短くなります。冬の朝に止まりやすいのはそのためです。
- 電池はドア側とキー側の2か所。寒くなる前の11月に、両方まとめて新品に替えておきましょう。
- 電池が切れても手動キーで開けられます。冬はとくに、手動キーを持って出かけてください。
関東4都県(千葉県の房総・九十九里エリアを除く)は、運営の五樹ハウステックが担当します。中部・関西・九州は、提携している地元の施工会社が担当し、お客様と直接ご契約いただく形です(施工エリア・施工体制)。
幅と高さの2つを入れるだけで、3社の断熱玄関ドアの工事費込み価格がその場で分かります(個人情報不要)。
この記事について:玄関.jp 編集部(運営:五樹ハウステック株式会社)。玄関.jp は2008年開設の玄関ドア交換専門サイトで、断熱仕様の玄関ドアだけを扱っています。掲載している施工事例は698件です(2026年10月時点)。出典:三協アルミ ノバリス玄関ドア カタログ(163・166〜170・172・174・175ページ)、リクシル リシェント カタログ(2026年10月・205・208・209・220・221ページ)、YKK AP ドアリモ カタログ(2026年11月・64・66・67ページ)、YKK AP 受発注用カタログ(84・85ページ)。持ち方の図は YKK AP のカタログから引用しています。








