この記事の結論
- 最初に、水滴がつく場所(ドア本体・ガラス・枠・土間)を見ます。濡れる場所で、原因と効く対策が変わります。
- 今朝からできるのは、拭き取り・湿度を上げすぎない・換気です。8つの対策を表にまとめました。
- 毎朝拭いても追いつかないなら、ドアそのものが冷えています。断熱ドアに替えると結露は起きにくくなりますが、ゼロにはなりません。
冬の朝、玄関ドアの内側がしっとり濡れている。ガラスに水滴がびっしりついて、土間のタイルまで濡れている。こうしたご相談は、寒くなる11月ごろから増えてきます。多くは「結露」で、冷えた面と、空気の中の湿気が重なって起きます。濡れている場所を見ると、手軽な対策で足りるのか、ドアを替えたほうがいいのかが早く分かります。
最初に見るのは、水滴がつく場所
| 濡れる場所 | 主な原因 | まずすること |
|---|---|---|
| 1. ドア本体の金属の面 | 扉に断熱材がなく、表面が冷えている | 朝の拭き取り・湿度を下げる |
| 2. ガラス | ガラスは扉より冷えやすい | 拭き取り・吸水テープ |
| 3. 枠・下枠 | 金属の枠が冷えている | 拭き取り・換気 |
| 4. 土間・下駄箱 | 濡れた傘や靴の湿気がこもる | 濡れた物を置きっぱなしにしない |
ガラスは、指でなぞって確かめる
ガラスの水滴は、室内側を指でなぞってみてください。指の跡がついて線が引ければ、ガラスの表面の結露です。拭いても曇りが取れない場合は、2枚のガラスのあいだに湿気が入った「内部結露」の可能性があります。内部結露は、換気や拭き取りでは直りません。ガラスかドアの交換が必要になります。
晴れの日も濡れますか? 雨の日だけですか?
晴れた冬の朝に濡れるなら結露です。雨や風の強い日にだけ、下枠や枠のすき間から水が入るなら、結露ではなく雨水かもしれません(玄関ドアからの雨水の入り込みを防ぐ方法)。
結露のしくみ ― 冷えた面で、空気の湿気が水滴になる
空気には、目に見えない水蒸気がいつも含まれています。含める量は温度で決まり、温度が下がるほど少なくなります。三協アルミのカタログでは、20℃・湿度60%の空気は、約12℃まで冷えると湿度100%になると説明されています。それより冷たいドアやガラスに触れると、入りきらなくなった水蒸気が水滴になります。これが結露です。
グラフのとおり、湿度を10%下げると、水滴になる温度はおよそ3℃下がります。湿度を少し下げるだけでも、結露が起きにくくなるのはこのためです。
玄関は、家の中でも冷えやすい場所
YKK AP の試算では、東京の2月の朝、リビングが22℃のときに、古いアルミドアと1枚ガラスの窓の家では、玄関・ホールが9.8℃まで下がります(暖房を間をあけて使う条件のシミュレーション)。しかも、ドアやガラスの表面は外の冷たさを直接受けるので、ホールの空気よりさらに冷たくなります。夜のあいだに冷え切ったドアに、朝の暖房や家族の呼吸で湿った空気が触れる。冬の朝に結露が多いのは、このためです。冷えた玄関と家の中の温度差については、玄関のヒートショック対策もご覧ください。
湿気の出どころは、家の中にあります

加湿器、部屋干しの洗濯物、灯油ストーブ(燃えると水分が出ます)、やかんの湯気、寝ているあいだの呼吸。どれも室内の湿気を増やします。玄関では、濡れた傘や靴、コートも湿気のもとです。台所や洗面所・浴室と玄関がひと続きの間取りだと、湿気が玄関まで届きやすくなります。
今日からできる結露対策8つ
| 対策 | 効く場所 | ひとこと |
|---|---|---|
| 1. 朝いちばんに拭く | 本体・ガラス・枠 | いちばん確実 |
| 2. 加湿は60%を上限に | すべて | 濡れる朝はもう少し下げる |
| 3. 換気を止めない | すべて | 24時間換気は回したまま |
| 4. 空気を動かす | 本体・ガラス | 扇風機・サーキュレーターで |
| 5. 濡れた物を置きっぱなしにしない | 土間・下駄箱 | 傘・靴・コート |
| 6. 湿気を出すものを減らす | すべて | 部屋干し・灯油ストーブ・やかん |
| 7. 除湿機・エアコンの除湿 | すべて | 玄関と廊下の湿度を下げる |
| 8. 吸水テープで水を受ける | ガラスの下・下枠 | 垂れた水で床を傷めない |
1. 朝いちばんに拭く

水滴が下に流れる前に、乾いた布で拭き取ります。いちばん地味ですが、いちばん確実です。メーカーのカタログでも、床や壁を汚さないため、木の部分を腐らせないために、こまめに拭くよう案内されています。
2. 加湿は60%を上限に。濡れる朝はもう少し下げる
YKK AP は、結露をおさえるために加湿のしすぎを避け、湿度の上限を60%にするよう案内しています。ただし、60%なら結露しないという意味ではありません。冷え切ったドアの表面は、湿度40〜50%でも濡れることがあります。毎朝濡れるなら、湿度計を見ながらもう少し下げてみてください。
3. 換気を止めない
24時間換気は、冬も止めずに回します。朝や料理のあとに、数分だけ窓を開けるのも効果があります。湿った空気を外に出すことが、結露を減らすいちばんの近道です。
4. 空気を動かす
空気がよどむと、ドアのまわりに湿った冷たい空気がたまります。扇風機やサーキュレーターを廊下から玄関に向けて弱く回すと、ドアの表面が乾きやすくなります。
5. 濡れた傘・靴・コートを置きっぱなしにしない
雨の日の傘や靴、コートは、玄関の湿気を一気に増やします。傘は外で水を切ってから入れ、靴は乾かしてから下駄箱へ。下駄箱の扉をときどき開けて、中の湿気も逃がしましょう。
6. 湿気を出すものを減らす
部屋干しの洗濯物、灯油ストーブ、ストーブの上のやかんは、どれも室内に水分を出します。三協アルミのカタログでも、結露をおさえる工夫として挙げられています。暖房を使うなら、エアコンなど水分の出ないものがおすすめです。
7. 除湿機・エアコンの除湿で湿度を下げる
湿度がなかなか下がらないときは、除湿機やエアコンの除湿運転を使います。玄関と廊下の湿度が下がると、ドアに水滴がつきにくくなります。
8. 吸水テープで、垂れた水を受ける
ガラスの下や下枠に吸水テープを貼ると、流れた水が床に落ちるのを防げます。結露そのものは減りませんが、床や下枠を傷めにくくなります。テープは湿ったままにせず、汚れたら貼り替えてください。
逆効果になりやすいこと
- すき間テープで、ドアのまわりをふさぎすぎる:すき間風は減りますが、空気の入れ替わりが減って湿気がこもることがあります。
- 玄関カーテンで、玄関と廊下を仕切る:廊下は暖かくなりますが、ドア側の空間はかえって冷え、ドアの結露が増えることがあります。
- ガラスにシートを貼る:ガラスの種類によっては、温度差でガラスが割れる「熱割れ」のおそれがあります。貼る前に商品の説明を確かめてください。
寒さ対策としての使い方は、玄関の寒さ対策の記事で紹介しています。
手軽な対策で変わること・変わらないこと
湿度を下げて換気をすれば、結露の量は減ります。土間や下駄箱の湿っぽさも、置き方の工夫でかなり変わります。一方で、ドア本体や枠、ガラスそのものの冷たさは、手軽な対策では変わりません。冷たい面が残るかぎり、冷え込む朝には水滴がつきます。次のようなときは、ドアの交換を考える目安です。
- 毎朝、タオル1枚では拭ききれない
- 土間に水たまりができる
- 下枠やゴムのパッキンに黒いカビが出ている
- ガラスとガラスのあいだが曇って取れない
- 拭いても、すぐにまた濡れる
ドアの年数や、ほかの傷みもあわせて見るなら、玄関ドアの寿命と交換のサインもご覧ください。
そのままにしておくと、下枠や床が傷みやすくなります
結露の水を毎日そのままにしておくと、下枠のまわりや床、巾木(壁の下の板)が湿ったままになります。木の部分は傷みやすくなり、ゴムのパッキンや下枠のすき間には黒いカビが出やすくなります。下駄箱の中の靴や傘にもカビが広がることがあります。下枠やパッキンのお手入れは、玄関ドアのお手入れ方法にまとめています。
結露しやすいドアと、断熱ドアで変わること
玄関.jp で掲載している施工事例698件のうち、約7割(489件)は、交換前がアルミ製のドアでした(2026年10月時点)。メーカーのカタログでも、断熱材の入らないアルミの仕様は「断熱性能なし」と区分されています。扉も枠も金属で、ガラスも1枚だけのドアは、冷たい面が多いぶん結露しやすくなります。
| 部分 | 古いアルミのドア | 断熱ドア K4(標準) | 断熱ドア K2(断熱アップ) |
|---|---|---|---|
| 扉 | 断熱材なし | 断熱材入り | 断熱材入り(三協アルミ・YKK AP は扉のふちも熱を断つ構造) |
| 枠 | 金属 | 金属 | 熱を断つ構造の枠 |
| ガラス | 1枚のものが多い | 複層ガラス | Low-E複層ガラス |
| 結露の出方 | 扉・枠・ガラスが濡れやすい | 扉は起きにくい。冷え込む朝は枠のまわりに水滴が残ることも | 枠やガラスまわりも起きにくい |
断熱ドアは、扉の中に断熱材が入っているので、扉の表面が冷えにくくなります。リクシルはカタログで「結露を軽減」とうたい、三協アルミは、K2の枠(ドライ枠)について「枠の結露を大幅に抑えます」と説明しています。標準のK4は枠が金属のままなので、とくに冷え込む朝は、枠のまわりに水滴が残ることがあります。
断熱ドアでも、結露はゼロにはなりません
三協アルミとリクシルは、カタログで、断熱ドアでも室内外の条件によっては結露することがあると明記しています。YKK AP も、断熱窓でも結露することがあるとしたうえで、加湿のしすぎを防ぐ(上限60%)・換気・室温を適温に保つ・空気の流れをよくする、の4つを案内しています。また、まわりの環境から起きる結露による不具合は、メーカー3社とも保証の対象外です。ドアを替えたあとも、拭き取りと湿度の管理は続けてください。
結露が気になるなら、K4とK2のどちら?
玄関.jp のドアはすべて断熱仕様で、多くの方が標準のK4を選んでいます。メーカーの目安でも、K4は比較的温暖な地域向け、K2は寒冷地や冷え込みの強い玄関向けです。関東など温暖な地域なら、K4で十分なことが多いです。ただ、毎朝、枠やガラスまでびっしょり濡れる、北向きで日が入らない、加湿器をよく使う、寒さが気になる、といったお宅は、枠とガラスまで断熱するK2も検討してください。K2にする追加額は、たとえば三協アルミの片開きで +40,000円です。メーカーごとの違いと追加額は断熱玄関ドアの効果とK2・K4の違いにまとめています。
ガラス付き・ステンドグラス・採風ドアの結露
ガラスは、断熱材の入った扉の部分より熱を通しやすく、冷えやすい場所です。断熱ドアのガラスは2枚の複層ガラス(K2はLow-E複層ガラス)なので、古いドアの1枚ガラスより結露しにくくなりますが、ガラスのまわりは扉より先に濡れることがあります。結露がとくに気になる玄関なら、ガラスの少ないデザインやK2も選択肢になります。
玄関.jp では、三協アルミのステンドグラスのデザイン(C15・G95)には断熱アップをご用意していません。ステンドグラスの美しさを楽しみながら、ガラスまわりは朝の拭き取りと吸水テープで付き合っていただくのがおすすめです(ステンドグラスの玄関ドア)。採風ドアは、三協アルミがK3、リクシルがK2、YKK AP がD2に上げられます(採風玄関ドアの選び方)。
マンション・鉄骨系住宅の場合
マンションの玄関ドアは、共用部分にあたることが多く、交換には管理組合の承認が必要です。まずは湿度の管理と吸水テープで様子を見て、交換を考えるときは管理組合にご確認ください(マンションの玄関ドア交換)。
鉄骨系の住宅には、金属のスチール製ドアが付いていることがあり、冷えやすく結露しやすいドアです。玄関.jp では、鉄骨系住宅の玄関ドア交換は現在、三協アルミのノバリスでお受けしています。構造の追加費用は 48,000円です(鉄骨住宅の玄関ドア交換)。
交換の費用と工事
玄関.jp の交換は、今の枠の上に新しい枠をかぶせるカバー工法です。壁や床を壊さず、多くの場合1日で終わり、その日のうちに新しいドアをお使いいただけます。冬でも工事できます(カバー工法とは)。
工事費・処分費・消費税込みの価格は、片開き(幅85cm×高さ230cm)が 273,800円〜、親子(幅100cm×高さ230cm)が 372,700円〜です(1回目の現地調査でご契約の場合の 20,000円の割引後)。ドアは、ご入金の確認後にメーカーへ発注し、発注から約2週間で入荷します。結露の多い真冬までに替えたい方は、早めのご相談がおすすめです(玄関ドア交換の費用相場)。
取り付けたドアには、メーカーの製品保証に加えて、全エリア共通で5年間の施工保証が付きます(保証について)。
よくある質問
ドアが濡れるのは、ドアの不具合ではないのですか?
多くは、室内外の温度差と湿度で起きる自然な現象で、メーカーもカタログでそう説明しています。ただし、雨の日にだけ下枠から水が入る、ガラスとガラスのあいだが曇る、といった場合は別の原因なので、点検をおすすめします。
断熱ドアにすると、結露はまったく出なくなりますか?
ゼロにはなりませんが、扉に断熱材が入って表面が冷えにくくなるので、結露は起きにくくなります。枠やガラスまで気になる場合は、枠とガラスも断熱するK2(YKK AP はD2)も選べます。替えたあとも、湿度の管理は続けてください。
加湿器は使ってもいいですか? 湿度は何%までですか?
使ってかまいません。YKK AP は湿度の上限を60%としています。ただ、冷え切ったドアは40〜50%でも濡れることがあるので、毎朝濡れるなら湿度計を見ながら少し下げてみてください。
ガラスとガラスのあいだが曇って、拭いても取れません。
2枚のガラスのあいだに湿気が入った「内部結露」の可能性があります。表面の結露とは違い、換気や拭き取りでは直らないので、ガラスかドアの交換が必要です。
今から頼んで、今年の冬に間に合いますか?
ドアは、ご入金の確認後にメーカーへ発注し、発注から約2週間で入荷します。現地調査の日程もあるので、真冬までに替えたい方は早めにご相談ください。
交換の工事は1日で終わりますか? 費用の目安は?
カバー工法なので、多くの場合1日で終わります。片開きなら 273,800円〜です(工事費・処分費・消費税込み・1回目の現地調査でご契約の場合)。サイズの2つを入れるだけで、見積もりページで工事費込みの価格が分かります。
まとめ
- まず、ドア本体・ガラス・枠・土間のどこが濡れているかを見ます。雨の日だけ濡れるなら、結露ではないかもしれません。
- 今朝からできるのは、拭き取り・湿度を上げすぎない・換気・湿気のもとを減らすことです。
- 毎朝拭いても追いつかないなら、断熱ドアへの交換で結露は起きにくくなります。ゼロにはならないので、替えたあとも湿度の管理を続けてください。
関東4都県(千葉県の房総・九十九里エリアを除く)は、運営の五樹ハウステックが担当します。中部・関西・九州は、提携している地元の施工会社が担当し、お客様と直接ご契約いただく形です(施工エリア・施工体制)。
幅と高さの2つを入れるだけで、3社の断熱玄関ドアの工事費込み価格がその場で分かります(個人情報不要)。
この記事について:玄関.jp 編集部(運営:五樹ハウステック株式会社)。玄関.jp は2008年開設の玄関ドア交換専門サイトで、断熱仕様の玄関ドアだけを扱っています。掲載している施工事例は698件です(2026年10月時点)。出典:三協アルミ ノバリス玄関ドア カタログ(150・348・418・428ページ)、リクシル リシェント カタログ(2026年10月・45・232・240ページ)、YKK AP ドアリモ カタログ(2026年11月・21・162・168ページ)。










